星を掴む人2
これまでに、身近な親戚・知り合いにも虹の橋を渡っていった人は何人かいる
ただ、不謹慎な表現かもしれないけれど、ほんのりとであったとしても、虹の橋への旅立ちを「予告」されていたのは今回が初めてだった
これまでは、亡くなった人と最後に交わした言葉は「さようなら」だったし、その「さようなら」は、発した時には互いにとってまったく違う意味を持っていた
今回は、ずっと「またね」と言っていた
またね
ずっと、私の描く絵の根底には「死に行き着くこと」が在った
死に行き着くこと・生命の喪失は、その瞬間に、世界から全ての音を吸い取ってしまうのだと考えていた
けれど実際は、残響がそこかしこに在る
残響が可視化できるのなら、残響がゆらゆらと漂っているのではなく、
世界を構成している直接音と反射音と幻聴の区別もつかず、その中を漂っているのは私たちのほうなのではないか
なんてことを考えている
自分の絵に大きく影響するのは間違いないと思う
画風が変わるかどうかはまたこれから