吸う、吸う、吐く

小学生の頃、12月に毎年マラソン大会があった

長距離走のときのあの呼吸法

 

吸う、吸う、吐く

 

吸う、吸う、吐く

 

例に漏れず自分もこの呼吸法で

 

吸う、吸う、吐く

 

吸う、吸う、吐く

 

2.4キロを走り切るまでリズムを崩さずに

 

吸う、吸う、吐く

 

特に意識せずとも簡単にできていたな

 

今は呼吸することが苦手だ

あまりにも苦手だからここに書き留めようと思う

 

あるとき自分の部屋でヨガをやってみようと思いつく

体が柔らかいほうなのでポーズは難なく取れるけれど、

腕を上げながら大きく息を吸って〜、元に戻しながら吐いて〜

全くアナウンスについていけない

 

またあるとき自分の部屋で瞑想をしてみようと思いつき、ガイドオーディオを流す

呼吸の方法をいくら穏やかな口調で指示されてもこわばってしまう

そもそも雑念を追い払うはずが瞑想中に呼吸のことをずっと考えるのだから

まだプールに浮かんだりしているほうが何も考えなくて良さそうだ

 

健康診断でレントゲンを撮る

指示通りに大きく息を吸って吐くだけだ

だけど他の人に指示される形式だとだめなのだ、と思う

 

とっさに相手の言葉の上に飛び移ることができないから

このことについてはいつか時間を見つけて書きたい

 

おわり