星を掴む人
人が亡くなる話なので、苦手な方は読まない方がいいと思います
先週の日曜日、父方のおばあちゃんが亡くなった
本当は先週の土日に見舞う予定だったけれど、木曜日に危篤との連絡が入り、予定を早めて父と旭川に飛んだ
会いにくる全員をきちんと待ってから、おばあちゃんは旅立った
納棺師が家に来て、おばあちゃんの体を清め、服を着替えさせ、化粧をした
死装束に腕を通すときに、横たわるおばあちゃんの腕が、高々と天に向かって上げられた
そういえばあんなに高々とおばあちゃんが腕上げてるところ、見たことないな
そのさまを見てようやく、ほんまにおばあちゃん死んでもうたんやな、と思った
私を最も悲しませるのはおばあちゃんが亡くなったという事実ではなく
おばあちゃんを愛していた人、おばあちゃんが愛していた人
彼らが悲しみに打ちひしがれていたり、悲しみを押し殺して佇んでいる姿を見る方が
私にとって悲しく、涙が出た
つづく