曖昧

私自身は日常的に煙草を吸うことをしないが、

よく煙草をモチーフにしたイラストを描く

 

私にとって、煙草は死をイメージさせるアイテムなのだ

吸うと健康が害されて寿命が縮まるんですよ、という意味ではなく、

単純に、自分にとって大切な人が吸っていたから、という理由である

 

出会ってから一緒に過ごしていた期間の3倍ぐらいの時間が、その人が虹の橋を渡ってから経過している

写真を見せられたらこの人だと答えられるけど、もう自力でははっきりと顔を思い出せない

何もかも、とどめておくことができない

まるで煙草のケムリのようだわ

 

私自身は日常的に煙草を吸うことをしないが、

それをするときは必ず空が見えるところでと決めている

 

 

 

終わり